中学生が1日だけヤンキーになった話

2019年4月19日

親ばか税理士が、まだ中学生だった頃のお話。

「スプレー」と「ムース」を間違えたら大変なことになりますよ?

 

思春期は外見が気になる

思春期の男子が色気づくのは、何歳からなんでしょうか。

わたしは中学1年生からでした。

 

周りにも少しずつ、外見に気をつかいだす奴が現れます。

「そんなこと知らないの?」と言われたくないので聞くのも恥ずかしいし、きびしい校則との兼ね合いもあります。

 

負けられないと思いつつも、なにをどうしたらいいのかさっぱりわからない。

そんな中、テレビでかっこいい芸能人をみつけたのです。

 

木村拓哉の髪形(HERO)を真似してみた

当時放送していた、大人気ドラマ「HERO」をご存知でしょうか。

「木村拓哉が演じる型やぶりな検事が事件の真相を暴いていく」というものです。

 

このドラマをみて、びびっときてしまったわたし。

髪型を真似したら、木村拓哉のようにかっこよくなれるのではなかろうか。

 

しかし、ケータイ(今でいうガラケー)をもっていないので、真似の仕方などさっぱりわかりません。

「どうにかならぬか」と洗面所を探索していたところ、母が使っているムースをみつけたのです。

 

「これだ!」

 

試しにこっそり使ってみたところ、なんだかおしゃれになったではありませんか。

大人の階段を一気に3段くらい上ってしまったようです。

 

「明日からモテモテになってしまうのでは…?」

そんな期待を胸に、翌朝中学校に向かいました。

 

中学生が1日だけヤンキーになった

芸能人のようにちやほやされ、黄色い声がかかるのを期待していたわたし。

しかし、想像していたような反応はありませんでした。

 

むしろ、昨日までなかよく遊んでいた友人さえも、なんだかよそよそしい。

「明日には髪型をもどしてきなさい」と先生にも注意されてしまう始末。

 

「大人になりすぎたらモテないのだろうか…」

その答えもわからぬまま、はじめてのおしゃれは1日で終わりを迎えるのでした。

 

 

あとで友人に聞いた話です。

当時、髪全体を後ろに流して木村拓哉のようにおしゃれに決めていたつもりでした。

 

しかし、使っていたのは「スプレー」ではなく、ただの「ムース」(ガチガチに固まるタイプ)。

木村拓哉ではなく、ただのオールバックになっていたようです。

 

もちろん、おしゃれなオールバックではなく、テカテカの髪が全力で毛流れに逆らっているだけです。

身長140㎝しかないガリガリの同級生が、ある日突然「オールバックのヤンキー」になったらどうしますか?

 

 

 

わたしなら絶対に近づきません。

 

まとめ

「スプレー」と「ムース」を間違えたら大変なことになりますよ。

この記事が、思春期の男子をひとりでも救えたらうれしいです。

 

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