相続時精算課税(2500万円贈与)最大のデメリットとは?メリットだけに騙されないように!

2019年6月17日

おいしい話には落とし穴があるものです。

相続時精算課税の落とし穴にはまらないようにしましょう。

 

相続時精算課税とは?贈与には2種類の方法がある

相続と密接にかかわってくる贈与。

じつは、贈与の方法には2種類あります。

 

1つ目は、年間110万円までなら税金がかからない贈与(暦年贈与)です。

簡単な相続対策なので、資産をたくさんもってる方が毎年子どもに100万円をあげたりしています。

 

しかし、簡単であるがこそ軽く考えないように。

  • 契約書をつくる
  • もらった人がお金を管理する

など、「形だけの贈与」にならないようにしておきましょう。

生前贈与を現金でするうえで1番大切なこととは?振込だけで満足するのは危険です!

 

2つ目は、金額が大きいものを贈与しても税金がかからない贈与(精算課税)です。

その金額なんと2500万円。

申請をすることで使うことができるようになります。

(1度選択するとやめることができません)

 

「2500万円のほうがお得そうじゃん」

と思った方は、落とし穴に足を踏みいれています。

 

なぜなら2500万円贈与は、贈与ではなく相続だからです。

 

贈与と相続は補完する関係である

「贈与=相続」とはどういうことか?

そもそも贈与と相続は友達なのです。

 

110万円贈与は普通の友達。

たまにボイスチャットでゲームをするくらいです。

この場合、亡くなる3年前までの贈与は相続とまとめて計算します。

 

2500万円贈与になると親友です。

家にあがりこんで徹夜でゲームをします。もちろん次の日も。

3年前にかぎらず、何年前であろうと相続と一緒になるのです。

 

しかし、贈与の意味がなくなるわけではありません。

資産を早くわたせることにかわりはないからです。

 

相続時精算課税のデメリットとは?先に受贈者が死亡したら二重課税?

2500万円の親友贈与ですが、最大のデメリットは二重で税金をとられることです。

ざっくり説明すると、

「もらった人が先に死んだら2回相続税がかかります」

 

図であらわすとこんなかんじ。

2019-06-17_11h59_37

 

若い人が先に死んでしまった悲しみに、追いうちをかけられるのです。

2500万円まで税金がかからないからと、なにも考えず住宅資金としてわたさないようにしましょう。

 

まとめ

親友贈与(精算課税)のデメリットについて。

「危ないものなんだな」となんとなくでも思っていただけたらうれしいです。

 

■娘日記

無事に音楽会がおわりました。

「音楽=最高」「娘=最愛」

がんばって覚えた歌をうたう娘…生きててよかったです。