相続時精算課税(2500万円贈与)最大のデメリットとは?メリットだけに騙されないように!

おいしい話には落とし穴があるものです。
相続時精算課税の落とし穴にはまらないようにしましょう。
相続時精算課税とは?贈与には2種類の方法がある
相続と密接にかかわってくる贈与。
じつは、贈与の方法には2種類あります。
1つ目は、年間110万円までなら税金がかからない贈与(暦年贈与)です。
簡単な相続対策なので、資産をたくさんもってる方が毎年子どもに100万円をあげたりしています。
しかし、簡単であるがこそ軽く考えないように。
- 契約書をつくる
- もらった人がお金を管理する
など、「形だけの贈与」にならないようにしておきましょう。
生前贈与を現金でするうえで1番大切なこととは?振込だけで満足するのは危険です!
2つ目は、金額が大きいものを贈与しても税金がかからない贈与(精算課税)です。
その金額なんと2500万円。
申請をすることで使うことができるようになります。
(1度選択するとやめることができません)
「2500万円のほうがお得そうじゃん」
と思った方は、落とし穴に足を踏みいれています。
なぜなら2500万円贈与は、贈与ではなく相続だからです。
贈与と相続は補完する関係である
「贈与=相続」とはどういうことか?
そもそも贈与と相続は友達なのです。
110万円贈与は普通の友達。
たまにボイスチャットでゲームをするくらいです。
この場合、亡くなる3年前までの贈与は相続とまとめて計算します。
2500万円贈与になると親友です。
家にあがりこんで徹夜でゲームをします。もちろん次の日も。
3年前にかぎらず、何年前であろうと相続と一緒になるのです。
しかし、贈与の意味がなくなるわけではありません。
資産を早くわたせることにかわりはないからです。
相続時精算課税のデメリットとは?先に受贈者が死亡したら二重課税?
2500万円の親友贈与ですが、最大のデメリットは二重で税金をとられることです。
ざっくり説明すると、
「もらった人が先に死んだら2回相続税がかかります」
図であらわすとこんなかんじ。
若い人が先に死んでしまった悲しみに、追いうちをかけられるのです。
2500万円まで税金がかからないからと、なにも考えず住宅資金としてわたさないようにしましょう。
まとめ
親友贈与(精算課税)のデメリットについて。
「危ないものなんだな」となんとなくでも思っていただけたらうれしいです。
■娘日記
無事に音楽会がおわりました。
「音楽=最高」「娘=最愛」
がんばって覚えた歌をうたう娘…生きててよかったです。