消費税の買いたたきとは?下請けいじめにあったら「消費税転嫁対策調査室」に相談を!
2019年10月25日
消費税増税のたびに問題になる買いたたき(下請けいじめ)。
悩めるフリーランス・中小企業のために、「消費税転嫁対策調査室」があるのをご存知でしょうか。
消費税の買いたたきは下請法で禁止されている
買いたたきとは、下請け業者に支払うお金を不当に減らすことをいいます。
いわゆる「下請けいじめ」ですね。
消費税が8%から10%になり、事業をするうえで必要な経費の負担も大きくなります。
「売上ー経費=利益」
なので、経費が増えたことにより減った利益を取りもどす方法は、売上を増やすしかありません。
そのため、税込料金は当然に値上げされるべきです。
しかし、フリーランス・中小企業の弱い立場を利用して、税込料金をそのままにさせようとする会社も存在します。
お互いの合意がないかぎり、スモールビジネスに負担を押しつけることはあってはならないことです。
買いたたきで消費税の値上げができないときの対策とは?
とはいっても取引先に逆らうことができず、言いなりになっているフリーランス・中小企業も多いかと思われます。
そんな方のために、公正取引委員会が全国の相談窓口として「消費税転嫁対策調査室」を設置しています。
【公正取引委員会資料より】
調査した結果、不正があった場合はお金を取りかえすことができます。
もちろん、だれが情報提供したのかわからないように配慮されますし、もしも報復行為があった場合は勧告・公表されることになっています。
消費税増税で買いたたきの被害にあっているという方は、一度相談してみてはいかがでしょうか。
買いたたきを避けるには料金を表示する
ホームページをみていて、
- 「〇〇円~」
- 「詳しくはお問い合わせください」
にイラっとしたことはありませんか?
わたしはイラっとするし嫌いなので、すべてのサービスメニューの料金を公開しています。
そのため、「もうちょっと安くなりませんか?」というお客様はいらっしゃいません。
もちろん、一律で料金を設定することは難しいことです。
しかし、あらかじめ料金をはっきりしておくことで、買いたたき(値引き)を避けることもできるのです。
まとめ
消費税増税のたびに問題になる買いたたきについて。
仕事をするうえで、お互いをリスペクトすることを忘れたくないものです。
■娘日記
遠足が雨で延期になりましたが、幼稚園で弁当・おやつを食べてうれしそう。
昔から「おやつは100円まで」ですが、駄菓子も高くなったのでかえてもいいのでは?
おやつ売り場で知らない子どもに愚痴られました…。
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中原牧人(まきと)のプロフィール
1987年、島根生まれ岡山育ち。合同会社MIOコンサルティング 代表社員|中原牧人税理士事務所 代表税理士|一般社団法人はれとこ 監事
web3(仮想通貨・NFT・DAO)、AIサービス、IT効率化に強い税理士。岡山県を中心に、全国のひとり社長やフリーランスをサポートしている。
メディア出演、セミナー実績多数。ゲームとマンガが大好きで、9歳の娘を溺愛。