連年贈与がばれる?暦年贈与とのちがいは契約書にあり!
「連年贈与がばれるかも…」と心配する方がいらっしゃいます。
ですが、契約書を毎年ちゃんとつくることで、その心配をなくすことができます。
連年贈与とは?
連年贈与とは、数年間にわたって贈与することが、あらかじめ決まっているという贈与です。
税金の生前対策として贈与を選んだ場合、「数年間ちょっとずつ続けていこう」と考える方が多いのではないでしょうか。
なぜなら贈与には、「年間110万円」という贈与税がかからない枠があるからです。
ですが、毎年おなじ金額をあげ続けることになるため、結果的に連年贈与に見えるのです。
生前贈与を現金でするうえで1番大切なこととは?振込だけで満足するのは危険です!
連年贈与がばれる?
贈与を続けていると、
- 毎年おなじ金額
- 毎年おなじ時期
になるので、「連年贈与がばれるかも…」と心配する方がいらっしゃいます。
先日も、「土地の権利(持分)を少しずつあげたいけど、連年贈与にならないだろうか」という相談がありました。
対策として、
- 贈与する金額を変える
- 贈与する時期を変える
- あえて贈与税の申告をする
ということをされる方がいらっしゃいますが、あまり意味がないと考えています。
連年贈与はメディアがつくった幻であり、疑われないためには、契約書の内容だけ注意すればいいのです。
連年贈与と暦年贈与のちがいは契約書にある
「連年贈与」と「毎年おなじように行う贈与(暦年贈与)」のちがいは、契約書の内容にあります。
贈与というのは、「あげた・もらった」というお互いの意思があれば成立しますが、証拠として契約書をつくることになります。
このときにやってはいけないのが、「〇年間にわたって、〇〇をあげ続けます」という契約書をつくってしまうこと。
贈与ができないときのトラブルになる可能性はもちろん、その契約書だけで「連年贈与ではないか」と疑われてしまうのです。
逆に言うと、毎年ちゃんと契約書をつくっておけば、連年贈与になる心配はありません。
子ども・孫のために贈与をしたいという方は、連年贈与のことは気にせずに、コツコツ続けていくようにしましょう。
まとめ
連年贈与と暦年贈与のちがいについて書きました。
連年贈与が気になってしまうという方の、参考になればうれしいです。
◆娘(8歳)日記
はじめて3段のとび箱が飛べたようで、うれしそうに教えてくれました。
「毎日学校のことを聞きたいけど、うざがられたくない」という葛藤と戦っています。
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中原牧人(まきと)のプロフィール
1987年、島根生まれ岡山育ち。合同会社MIOコンサルティング 代表社員|中原牧人税理士事務所 代表税理士|一般社団法人はれとこ 監事
web3(仮想通貨・NFT・DAO)、AIサービス、IT効率化に強い税理士。岡山県を中心に、全国のひとり社長やフリーランスをサポートしている。
メディア出演、セミナー実績多数。ゲームとマンガが大好きで、9歳の娘を溺愛。