インボイス未登録の請求書の書き方!消費税「0円」はまちがい?

2023年12月19日

先日、顧問のお客様から「請求書の書き方」について相談がありました。

じつは、インボイスに登録していないからといって、消費税を請求できないわけではありません。

 

インボイス未登録(免税事業者)の請求書の書き方とは?

インボイスに登録すると、請求書の書き方が変わります。

変わるとはいっても、これまでの請求書に「登録番号」を追加するだけです。

 

では、インボイスに登録していない方(免税事業者)は、請求書の書き方が変わるのでしょうか。

じつは、インボイスがはじまったからといって、免税事業者が請求書の内容を変える必要はないのです。

【インボイス制度】源泉徴収はどうなる?フリーランス(個人事業主)は請求書に気をつけよう!

 

インボイスで免税事業者は消費税を請求(記載)できない?

インボイスのよくあるかんちがいのひとつに、「免税事業者は消費税を請求できない」があります。

残念ながらこれはまちがいで、インボイスがはじまる前とおなじように、消費税を請求しても問題ありません。

 

取引先から「請求書の消費税を0円にしてくれない?」とおねがいされても、修正しなくていいのです。

むしろ、請求書に消費税を書かないことで、問題になるケースがあります。

 

免税事業者の区分記載請求書には消費税が必要

インボイスがはじまったことで、免税事業者に経費を払っている方(2割特例・簡易課税以外の方)は、損することがあります。

この負担を減らすための「80%控除」は、消費税が書いてある請求書(区分記載請求書)しか使うことができないのです。

 

「インボイスの取り締まりはきびしくしないよ」と発表しているので、おそらくスルーされる可能性は高いでしょう。

しかし、請求書の変更はめんどくさいだけなので、「消費税を書いてもOK」ということを覚えておいていただければ。

【インボイス制度】簡易課税と2割特例の経理!税込・税抜どっちがいい?

 

まとめ

免税事業者の請求書の書き方は変わらない、について書きました。

できるだけめんどくさいを減らすことが、効率化につながります。