従業員への貸付金に利息?会社がお金を貸したら利息をもらいましょう!

会社から従業員・役員にお金を貸した場合、きちんと利息をもらいましょう。
会社が従業員にお金を貸すことに問題はない
「従業員にお金を貸したいけど、なにか問題はありませんか?」
やさしい社長さんから、このような相談を受けることがあります。
結論からいいますと、まったく問題ありません。
会社にとって従業員は財産であり、優秀な人材がいなければ会社を大きくすることはできません。
「退職金の前借り」となると話はちがいますが、困っている従業員がいたらぜひ助けてあげましょう。
(念のため書面に残したほうがいいです)
役員貸付金は銀行からの印象が悪い
「決算書に貸付金があったら、銀行からの印象が悪いのでは?」
これは半分正解で、半分間違いです。
銀行からの印象が悪い貸付金は、役員への貸付金である「役員貸付金」です。
そもそも会社は社長のものではなく、最初にお金をだした株主のものです。
そのため上場企業では、「配当」や「株主優待」としてお金をもらったお礼をしているのです。
しかし、中小企業の多くは「株主=社長+親族」であり、会社は社長と親族のものになっています。
つまり、役員貸付金があることで、「借りているお金で私腹をこやしているのでは?」とみられてしまうのです。
従業員貸付金は利息をもらうことを忘れずに
従業員や役員にお金を貸すうえで、忘れてはいけない大切なことがあります。
それが、「きちんと利息をもらう」ということ。
従業員ならまだしも、親族などの役員から利息をもらうのは気がひけます。
しかし、利息をもらわないと利息分は給与を支払ったものとみなされ、追加で税金をとられてしまいます。
銀行へ利息を支払うように、お金を貸している会社は従業員・役員から利息をもらう必要があるのです。
貸付金の利率ですが、
- 銀行借入があるなら平均の利率
- 2019年(平成31年)の貸付金なら1.6%
のどちらか安いほうを選べます。
ただし、
- 災害や病気などやむを得ない理由がある
- 計算した利息が年5,000円以下
なら無利息でもOKです。
銀行の金利に騙されていませんか?実質金利と表面金利のちがいとは?
まとめ
従業員・役員への貸付金は、利息をもらうことを忘れずに。
怪しいお金のやりとりは、税務署の好物ですから。
■娘日記
悩みに悩んだiPadを購入。
現状では娘のおもちゃになっていますが、使いこなしすぎて怖いです。