電子帳簿保存法改正の延期・猶予は気にしないほうがいい

電子帳簿保存法が全然広がらないので、「もう紙で保存してもいいよ」という案が出ています。

ですが、延期・猶予に関係なく、ペーパーレス(データ保存)をおすすめします。

 

電子帳簿保存法改正は実質廃止?

2022年1月に大きく変わった、電子帳簿保存法。

「データでもらったものは、印刷せずにデータのまま保存しなさい」というペーパーレスが主な目的です。

 

ですが、2年間の猶予期間にもかかわらず、多くの会社・個人でなかなか進んでいません。

2022年12月の税制改正では、「うまい言い訳があるなら紙で保存してもいいよ(実質廃止)」というとんでもない方向にいきそうです。

 

コロナでオンライン化が進んだにも関わらず、前とおなじようにリアルに戻ってしまった社会。

「当たり前のように紙を使って、時間を無駄にしている風景」は、残念ながらまだまだ変わりそうにありません。

【ざっくり解説】税制改正大綱2023(令和5年度)まとめ速報【中小企業・フリーランス用】

 

電子帳簿保存法のスキャナ保存は本当に効率化?

電子帳簿保存法には、

  • データはデータのまま保存
  • 会計ソフトもデータのまま保存
  • 紙をスキャンしてデータで保存

という3つのルールがありますが、現在義務化されているのは「データはデータのまま保存」だけ。

 

スキャナ保存をやろうとすると、「紙をスキャンする」という手間がひとつ増えるので、フリーランス・中小企業にとっては効率化とは言えません。(大企業はそもそも非効率のかたまりなので…)

つまり、「電子帳簿保存法のために紙を全部スキャンしないと」というのはおかしいのです。

PayPay・電子マネーのレシート(領収書)は経費のために必要?電子帳簿保存法の改正(2020年10月)とは?

 

電子帳簿保存法の延期・猶予は気にしないほうがいい

電子帳簿保存法が延期されたり、猶予されるかもという話を聞くと、「やったぜ」と勝ち誇ったようによろこぶ人がいます。

ですが、これまでに少しでも、

  • 時間がたりない
  • もっと時間があったらいいのに

と思ったことがある人は、延期・猶予に関係なく、ペーパーレスをおすすめします。

 

わたしも実際に、徹底的にペーパーレスにすることで、

  • 会社員時代
  • 独立してから

どちらも多くの時間をつくることができました。

電子帳簿保存法の延期・猶予を気にしなくても、「無駄な仕事をなくそう」と考えて行動することで、自然と電子帳簿保存法に近づいていくのです。

年末調整の電子化は義務?どんなデメリットがあるの?

 

まとめ

電子帳簿保存法改正の延期・猶予は気にしなくていい、ということを書きました。

自分のために、今日からでもペーパーレスをはじめてみてはいかがでしょうか。

 

◆娘(8歳)日記

はじめての給食参観日。

だれもしゃべらないシュールな空間でしたが、娘の食べる姿をガン見できる貴重な時間でした。