法人(会社)から個人への贈与の税金とは?贈与税ではない?
2024年から、2種類あるどっちの贈与にも、110万の非課税枠がつくようになりました。
ですが、法人(会社)と個人の間では使えないので、気をつけるようにしましょう。
法人(会社)から個人への贈与は非課税?
「贈与」という言葉に反応するほとんどの方が、「年間110万までなら税金がかからない」ということを知っています。
では、法人から個人に贈与をしたら、税金がどうなるかはご存知でしょうか。
答えは、「どんなに財産をあげても贈与税はかからない」です。
しかし、贈与税が0円になるだけで、税金がなくなるわけではありません。
暗号資産(仮想通貨)を贈与したら2種類の税金?わかりにくい税制・計算に気をつけよう!
法人(会社)から個人への贈与の税金とは?
法人から個人への贈与は、贈与税ではなく、所得税(個人の税金)を払うことになります。
法人と個人の関係によって、確定申告のやり方はちがいますが、贈与税を払うことはありません。
そもそも贈与税とは、「相続から逃がさないための税金」であり、相続税と2つで1セット。
法人には「死亡」という考えがないので、贈与税は登場しないのです。
個人から法人(会社)への贈与は110万円が使えない
おなじように、個人から法人への贈与にも、110万の非課税枠は使えません。
たとえば、子どもが社長をしている法人があった場合、
- 子どもに110万の贈与
- 法人にも110万の贈与
のようにお金をあげても、贈与税がかからないのは「直接子どもにあげたときだけ」です。
ちなみに、法人にあげたお金はどうなるかというと、「収入」として法人の税金を払うことになります。
特別な法人(人格のない社団、一般社団法人など)には贈与税が登場しますが、レアケースなので無視してOKです。
まとめ
法人と個人の贈与がどうなるかについて書きました。
贈与について相談したい方は、生前対策をご利用ください。
関連記事
相続登記義務化の問題点!不動産を共有しないほうがいい3つの理由とは?
2024年4月から、相続でもらった土地・建物の登録(登記)が義務化されます。 で ...
遺産分割の方法は3種類?不動産が多いなら換価分割も検討しましょう!
せっかく残してくれた遺産が不動産ばかりで困っていませんか? そんな場合は、換価分 ...
【ざっくり解説】税制改正大綱2023(令和5年度)まとめ速報【中小企業・フリーランス用】
本日2022年12月16日、「税制改正大綱2023(令和5年度)」が発表されまし ...
フリーランスが会計ソフトをはじめて使うときの3つのコツとは?
うまく使いこなせれば、経理が楽になる会計ソフト。 フリーランスがはじめて使うとき ...
【インボイス制度】適格請求書の罰則とは?規定違反のチェックは必要?
インボイス制度には、ちょっとした罰則があります。 ですが、ルールに違反しないため ...
中原牧人(まきと)のプロフィール
1987年、島根生まれ岡山育ち。合同会社MIOコンサルティング 代表社員|中原牧人税理士事務所 代表税理士|一般社団法人はれとこ 監事
web3(仮想通貨・NFT・DAO)、AIサービス、IT効率化に強い税理士。岡山県を中心に、全国のひとり社長やフリーランスをサポートしている。
メディア出演、セミナー実績多数。ゲームとマンガが大好きで、9歳の娘を溺愛。