フリーランスが源泉徴収されなかった理由とは?源泉徴収義務者ってなに?

2020年7月3日

フリーランスが源泉徴収されなかった場合、取引した相手の「源泉徴収義務」が関係しています。

 

報酬の源泉徴収とは?

コロナの影響もあり、フリーランスの方にご相談をいただく機会がふえました。

フリーランスが自分で経理をするうえで、ややこしいのが「源泉徴収」という制度です。

 

会社員として働いたことがある方なら、一度はみたことがある給与明細。

給与として受けとることができるのは、基本給に各種手当を含めた金額(額面給与)から税金などをひかれたあとの金額です。

この税金などをあらかじめ差しひくことを、源泉徴収といいます。

 

源泉徴収の対象となる支払いには、給与のほかにもフリーランスが受けとる報酬も含まれます。

つまり、「お金をもらった金額」ではなく、「税金をひかれる前の金額」を売上として経理しないと、正しい確定申告をすることができないのです。

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フリーランスが源泉徴収されなかった理由は義務がないから

フリーランスとして働く場合、基本的にすべての仕事を自分でしなければいけません。

面倒な雑務はもちろん、請求書の作成もひとりでこなす必要があります。

 

「外注を頼んだけど、源泉徴収はするの?しないの?」

余計なことを考えるだけで、嫌になりますよね。

 

じつは、特例として「フリーランスは源泉徴収をしなくていい」と決まっています。

お金を支払うときは源泉徴収のことは忘れて、お金をもらうときだけ源泉徴収くんを思いだしてあげましょう。

岡山のフリーランス税理士による確定申告まとめ【目次ページ】

 

フリーランスへの交通費も源泉徴収が必要

会社がフリーランスへ報酬を支払うときにも、源泉徴収に気をつけないといけません。

たとえば、同じような報酬でも、

  • 税理士への報酬⇒源泉徴収が必要
  • 行政書士の報酬⇒源泉徴収が不要

といったように、対象になるものとならないものがあるのです。

 

また、報酬だけではなく、一緒に支払う「交通費」や「旅費」も源泉徴収をする必要があります。

  • 会社が交通機関やホテルに直接支払う
  • 会社あての領収書をもらい精算する(個人あてはだめ)

といった場合は不要になるので、かんちがいしないように。

 

まとめ

フリーランスが源泉徴収されなかった理由について。

まちがいやすいポイントなので、自分で経理をするときは注意しましょう。

 

■娘日記

はじめてお風呂で頭を洗ってもらいました。

体を洗ってもらうのもいいですが、頭も最高に気持ちいい。

大人になっても一緒にはいって、「娘とお風呂にはいった回数」の日本記録保持者になります!