会社の赤字は貯金できる?法人税の繰越欠損金をうまく解消しよう!

会社が赤字になると悲しいですが、メリットがないわけではありません。

赤字を貯金することで、翌年以降の税金を減らすことができます。

 

繰越決算金とは?期限は何年?

青色申告をしている法人のメリットのひとつに、赤字を貯金できる制度(繰越欠損金)があります。

会社はずっと続くことを前提としているので、たまたま赤字が出たとしても、貯めておくことができるのです。

 

2024年5月現在、貯金の期限は「10年」になっており、儲け(黒字)が出たら合体して計算し、税金を減らすことができます。

では、「赤字の貯金がいくらあるか」はどうやって確認したらいいのでしょうか。

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繰越欠損金は決算書・別表のどこを見ればわかる?

会社の決算書を見ても、赤字貯金の金額ははっきりわかりません。

正しい数字が知りたい方は、「税金(法人税)の申告書」をチェックしましょう。

 

最初のページの27番(別表1の翌期へ繰り越す欠損金額)が、その時点で貯まっている赤字の合計です。

また、「どの貯金がいつなくなるか」については、かっこの中に書いてある「別表7」でわかるようになっています。

 

繰越欠損金は期限切れでどうなる?対策はある?

10年の期限が経つと、赤字の貯金はなくなってしまいます。(廃業のときに使える可能性はあります)

せっかくの貯金が消えてしまわないように、「なにか使い道はないか」を定期的に検討しましょう。

 

たとえば、会社が社長から借りているお金(役員借入金)をチャラにしても、赤字貯金の範囲までなら税金がかかりません。

また、個人から会社に財産を渡すようなケースでも、おなじように税金を減らすことができるのです。

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まとめ

会社の赤字は貯金できることについて書きました。

経営者の方は、個人と法人のトータルで税金を考えるようにしましょう。