【インボイス制度】登録に迷っている個人・法人がまちがえやすい消費税のポイント3選

インボイス制度では、「取引から排除される」「10%の税負担が重い」といった話題に注目しがちです。

まずは、「自分自身はどうなのか」を落ち着いて判断しましょう。

 

課税事業者はインボイス制度の登録に迷わなくていい

インボイスの登録に迷ってる人は、2年前の売上を確認してみましょう。

登録するかどうかに関係なく、2年前の売上が1000万を超えていると、消費税を払う人(課税事業者)になります。

 

つまり、毎年の売上が1000万を超えるような人は、登録を迷わなくていいのです。

「そんなこと知っているよ」という人も、法人を経営している場合は注意が必要です。

 

法人の2年前の売上は、1年分として再計算することになります。

たとえば、設立1期目(半年間)の売上が600万円の場合、1年分の売上は1200万円(=600万円×12/6)なので、「インボイスに登録しなくても課税事業者になる」ということです。

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インボイス制度で負担する消費税は本当に10%?

インボイスに登録すると、「10%の税負担が重い」という話があります。

ですが、登録に迷っている人のほとんどが、10%の消費税を払うことはありません。

 

消費税の払い方は、2種類から選ぶことができますが、

  • 経理がかんたんになる
  • 税金が安くなる

という方法(簡易課税)を選ぶと、払う消費税は「売上の5%」になります。(業種によってはちがいます)

 

また、インボイスが始まってから約3年間は、払う消費税は「売上の2%」でいいのです。

「実際に自分の負担はどれくらいなのか」をわかったうえで、登録を検討するようにしましょう。

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インボイス制度の対応で経理が大変になる?

インボイスに登録すると、「経理が大変になる」という話もあります。

しかし、経理が大変になるのは、消費税の払い方で簡易課税を選ばなかった人だけ。

 

つまり、登録に悩んでいる人(簡易課税を選んだほうがいい人)は、経理の手間はほとんど変わりません。

自分がつくる請求書に、登録するともらえる番号をつけるくらいで済むのです。

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まとめ

インボイスでまちがえやすい消費税のポイント3選について書きました。

インボイスについて相談したい人は、単発相談をご利用いただければ。

 

◆娘(9歳)日記

もうすぐ夏休みですね。

娘がいっしょに出かけてくれるうちに、夏を楽しみます。(暑いのは苦手ですが)