個人事業税とは?わかりやすく「計算・税率・業種」を解説します!

こんにちは。ガリガリ税理士の中原(@makito_tax)です。
個人事業税の「計算・税率・業種」について、わかりやすく解説します。
個人事業税の計算方法とは?金額はいくら?
個人事業税とは、個人がおこなっている事業に対してかかる税金です。
しかし、個人事業主のすべてが個人事業税を支払うわけではなく、ある程度もうかっている人だけが対象になります。
どういうことか、個人事業税の計算方法をみてみましょう。
個人事業税=(利益-290万円)×5%
「290万円」とは、個人事業税を計算するうえでひいてもらえる経費です。
つまり、利益が290万円ないと個人事業税はかからないのです。
(290万円は1年間の金額なので、開業・廃業した年は月割になります)
ここでいう利益は決算書でいうと、
「青色申告特別控除前の所得金額」であり、青色申告のメリットである65万円(10万円)をひく前の金額です。
個人事業税は専従者がいない場合、青色申告と白色申告でかわらないのです。
専従者の娘が結婚したら所得税の計算はどうなるの?専従者給与?扶養?
個人事業税の税率とは?業種によっては非課税?
個人事業税の税率ですが、ほとんどの業種で5%となっています。
しかし、漫画家(同人誌をのぞく)のように個人事業税がかからない(非課税)業種もあります。
たとえば、病院の自由診療は対象ですが、社会保険診療報酬は対象外となっているのです。
個人事業税がかからない方が確定申告をする場合、申告書の事業税のところに「番号・所得金額」の記載が必要です。
非課税となる番号はこちらになります。
【国税庁ホームページより】
ちなみに、個人事業税の確定申告は必要ありません。
所得税の確定申告をすることで各都道府県の自治体が計算し、金額を教えてくれます。
(廃業・法人化するときは自分で計算しないといけません)
個人事業税は経費になる?ならない?
個人の税金には、「経費になる税金」と「経費にならない税金」があります。
個人事業税・自動車税などは経費になりますが、所得税・住民税は経費になりません。
「経費になるかどうかなんてわからん!」という方は、
- 所得税
- 住民税
- 罰金
は経費にならない、と覚えていただいたら大丈夫です。
もちろん、仕事に関係ない税金は経費にならないので、プライベートと区別するようにしましょう。
個人事業主・フリーランスの経費になる種類・範囲は?カフェ代、家賃、光熱費などわかりやすく解説!
まとめ
個人事業税の「計算・税率・業種」について。
確定申告の時期とずれて支払う(8~11月)ので、お金の準備を忘れないようにしましょう。